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【連載32】外出が億劫な日も眼鏡で気分一新

  • ファッション
  • 2011.02.18 (金)
  • 【連載32】外出が億劫な日も眼鏡で気分一新

雪が舞う日もありますが、春は近づいています。おしゃれに興味がある人は新作コレクションをチェックする時季ですね。
暖かい日は太陽の日差しも心地よく、おしゃれな女性はいつも以上に輝いて見えます。今春のトレンドは、黄色やオレンジ、ピンクなど陽気なカラーをポップに取り入れることにありそうです。本来の私なら、「それーっ!」と早速お花見パーティーの計画なんかもしているはずなのに、実は気持ちがあまり晴れ晴れしくありません。


 原因の一つが花粉症。皮膚が弱い私は、例年通り免疫力も低下しているのか、目や口の周りがお化粧ができない状態。耳も金属アレルギーのようにただれてしまいイヤリングができません。こうなると、出掛けるのも人に会うのも億劫(おっくう)になります。「これではいけない。プラス思考に!」と自分を励ますのですが、顔を鏡で見ると、がっくり。そこで悩んだ末に、今一番欲しいものを買いました。それが眼鏡。
 
 
 視力が悪いわけではありませんが、眼鏡を買うきっかけは母の言葉。「どんなにつらくても、いつもおしゃれをしていたらいいことがあるよ」。顔がぼろぼろで、人に会いたくないと思っていた私は、眼鏡のおしゃれに気付いたのです。
 
 
 眼鏡をしていれば、少しは荒れた顔が隠せ、不快に思われずにすむかも。せっかくだから、ちょっと知的に上品な印象にと、横のラインにカメリアがちりばめられた眼鏡を選びました。
 

  「レット・イット・ビー」という歌があります。そのままでいい。自然にあるがまま、無理に変わろうとする必要はないと解釈しています。頭では分かっても調子が悪いと、心は焦ります。泣いて目が腫れているからといって、出掛ける約束をキャンセルすることはない。そんなときは眼鏡をかけて出掛ける。そんなふうに困難を楽しんでみよう。問題を解消してくれるアイテムを選ぶため、知恵を働かせればいい。
 

 人生の主役は自分、ファッションではありません。ファッションは自分と相手とのつなぎ役です。神戸スタイルとは、ファッションの知識や知恵で人間関係という一つの空間を作り上げる美意識だと思います。「美しさは女性の武器であり、装いは知恵であり、謙虚さはエレガントである」。ココ・シャネルのそんな言葉を思い出しました。(高階 敏子)
当方KOBEDAYS高階敏子による神戸新聞夕刊-KOBE STYLE-おしゃれの流儀-(2011年2月16日)に掲載された記事を転載しています。