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【連載6】女性らしい装いにパナマ帽をプラス

  • ファッション
  • 2009.07.06 (月)
  • 【連載6】女性らしい装いにパナマ帽をプラス

ダンディズムのシンボルであるパナマ帽は、夏の代名詞ともいえます。おしゃれに敏感な男性は、そろそろクロゼットから取り出しているかも。この男帽子を女性が小粋にかぶるというスタイルが、意外性にあふれていて新鮮です。
  パナマ帽は、中南米産のパナマソウの若葉を裂き漂白してからつくる夏の帽子です。名前の由来ははっきりしませんが、パナマ運河に由来する説が多いようです。日本では明治20年代に麦わら帽が流行し、男子の外出には帽子は必携であったため、次第に普及したそうです。
 東大大学院教授の姜尚中(カンサンジュン)さんが夏目漱石について語っていた話にパナマ帽が登場します。漱石は明治38年、「吾輩は猫である」で手にした原稿料15円を、そっくりそのままパナマ帽購入にあて大得意だったとか。昔からパナマ帽は高価だったんですね。パナマ帽は「吾輩は猫である」「夢十夜」にも登場します。明治期には着物にパナマ帽といういでたちが愛されていたようです。明治の男が愛した着物とパナマ帽のスタイルは、和と洋のコンビネーション。日本ならではの装いは、シンプルでも静かに主張しているようです。
 帽子選びの基準として、顔の形や首の長さ、肩幅などでつばの大きさを決めましょう。顔が小さく見えるものを選ぶのが重要なポイントです。
 斜めにかぶるのがかぶり方のひとつ。「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘプバーンがそう。帽子の左をわざと上げて右目に視線が集まるよう工夫しています。そんなさりげなくスマートなかぶり方をお手本にしたいですね。
 男帽子だからといって、男っぽい服やスタイルに合わせたりはしません。Tシャツ&デニムやチュニック、今年はやりのマキシドレス、キャミソールのようなガーリーファッションなど、服はぐっと女性っぽく決めて、パナマ帽を楽しむという組み合わせです。
 装いの甘さをパナマ帽の品の良さで抑える、そんなスタイルを楽しむときに忘れてはいけないのが、程よい女らしさをプラスすること。姿勢や立ち居振る舞いには要注意です。
 装いが楽しめる帽子はかぶり慣れてくると手放せなくなる不思議な小物。さりげなく、そしておしゃれに。この夏、すてきなパナマ帽にトライしてみませんか。
(高階 敏子)
 (商品協力 神戸堂

当方KOBEDAYS高階敏子による神戸新聞夕刊-KOBE STYLE-おしゃれの流儀-(6月24日)に掲載された記事を転載しています