【VOL.20】 design office A4 菅野 大門・婦木 佑太・福井 守さん

 

 

あの人に会いたい記念すべき?20回目は、プロダクトデザイン・グラフィックデザインを中心に活動しているデザイングループ 「A4」の菅野大門さん・婦木佑太さん・福井 守さんです!第7回シヤチハタ・ニュープロダクトデザイン・コンペティション(2006年)ではグランプリ、第5回コクヨデザインアワード(2006年)では優秀賞に選ばれた皆さん。
6月6日から8日まで東京ビックサイトで開催された、インテリアライフスタイル展の若手デザイナーのエリア「neON」でも、新作を発表したという、神戸発・注目の若手デザイナー三人です。

 

 

★作品を作る時に心掛けていること、コンセプトは?

菅野)「コミュニケーション」です。人と人、人と物とのコミュニケーションを生み出せるような作品・商品を作っていきたいと思っています。

 

 

★1つのモノを作るのに、三人で意見を出し合って作るのですか?

福井)話し合いの中から出てくる案もありますし、個人が持ち寄った案に、付け加えていってより良い案にしていったりと場合によって様々です。特に形にはとらわれていません。3人がいるからこそ、生まれてくるデザインがあるんじゃないかと思っています。


 

★皆さんは、同級生だったそうですね?どういうきっかけで、A4を結成したのですか?

菅野)はい、神戸芸術工科大学芸術工学部プロダクトデザイン学科生活デザインコースで同級生でした。僕は一浪しているので、2人よりも1つ年上ですが。いつも同じ場所で顔を見かけていて、知り合って、話しをして、・・・じゃあやろうかと。

福井)アバウト・・・(笑)

「A4」を結成したきっかけとなったのは、2005年の11月に東京で開かれた大きなデザインイベント(展示会)です。そのイベントに4人で集まって作品を持って行こう!じゃあグループ名を決めよう!という事で「A4」が生まれたんです。その当時はもう一人いて、4人でチームを組んでいました。まあ、そのデザインイベントには、出展したという訳ではなく、乗り込んだのですが(笑)。

 

 

★乗り込んだと言いますと?

福井)そのイベントは、デザイナーやデザイン会社が集まって自分達の作品を展示するのですが、そこに、展示しに行ったのではなく、作品を持って行き、勝手に来場している人達に見せていたんです(笑)。で、自分達の作品の評価をしてもらいました。

 

 

★そのイベントが終わった後も、そのままA4として活動する事にしたのですね。

福井)自分たちの中でもこれからどうしていくか、揺れていたのですが、イベントで出会ったデザイナーさんから、色々な意見をもらって、「自分達がやっているものってどうなんだろう?」と、試したいという気持ちがあったんです。コンペで賞を取った事が、自分達の自信にもなりました。皆で、それぞれが納得できるように、何度も話し合いましたね。その結果、一人は大学院に進学し、3人で「A4」を事業として立ち上げることになりました。

 

 

 


★A4という名前の由来は?

婦木)意味はないんです。名前を決めようという時に、色んな候補があったのですが、なかなか決まらなくて。その時に、福井がたまたまパッと見たファイルに、「A4」と書かれていたんです。「それでA4でいいんじゃない?」と。意味も由来もないんですよ。

菅野)A4サイズって親しみのあるサイズじゃないですか。A4サイズの様に、みんなに普及したらいいな~と。

菅野・福井)でも、それは後付けです(笑)

福井)「エーヨン」って言う響きが結構気に入っているんです。たまに、「エーフォー」って言われるんですけど(笑)「エーヨン」です!!
(写真:第7回シヤチハタ・ニュープロダクトデザイン・コンペティションでグランプリに選ばれた「face stamp」。指先で簡単に変形させることができる「顔」のスタンプ)

 

 

★3人それぞれ、デザインのテイストが違うと思うのですが、その事でもめる事は?

福井)多々あります。菅野の出した案に僕が「ちょっと違うんちゃう?」と言ったりして・・・。

たぶんデザインって、突き詰めると、詰まる所がない。同じ学校の同じコースを選択していたとは言え、やりたい事が全く一緒という事ではもちろんないですし。ただ、「自分達で挑戦してみたい」という気持ちは一緒でした。

菅野)色々話し合って、そこでぶつかるのはしょうがない、当然の事。皆、楽しみたい!A4から、世の中にいいものを出したい!という思いは一緒。デザインに違いがあるだけの事です。

 

 

 


★個人とグループ(3人)で活動する事の違いを教えてください。

3人だと、行動力が3倍以上になる。考える脳みそが3つある。

逆に3人という小ささなので、すぐに行動できるという、大きな企業とは違った行動力があると思います!

 

 

★福井さんにとって「デザイン」とは?

福井)好きな事・・・だと思います。

 

 

★いつ頃からこの道に進もうと思いはじめていたのですか?

高2の冬くらいですね。僕の通っていた高校では、有名な大学を目指している子が多かったのですが、僕は、自分のしたい事は?進みたい道は?とそっちの方が気になっていたんです。自分がしたいことを大学に入ってから探すのもありだと思ったのですが、先に決まっているに越した事はないと思って。それで、しっかり考えた結果、デザインの道に進もうと。
その時は、「めちゃめちゃ好き!」という訳ではなかったですし、デザインの仕事に絶対就く!と決めていた訳でもありませんでした。大学に入ってデザインを学ぶ様になってから徐々に「デザイン」が深く好きになっていきましたね。

 

 


★菅野さんにとってデザインとはどのようなものですか?

コミュニケーションのツールです。今日みたいに(A4と神戸デイズの出会い)新しい出会いがあったり、僕がデザインしたもので、誰かの話が盛り上がってくれれば嬉しいしですし、僕と相手の人とで「これ楽しいですよね」っていう共感を持てるのも嬉しい。デザインが導く、次のコミュニケーションの段階が僕はすごく好きです。

 

 

★菅野さんは、この道に進もうと思ったのはいつくらいですか?

浪人している時ですかね。僕の高校には、普通科とデザイン科があって、僕は普通科の理数系でしたが、いつもデザイン科をいいな~と思ってみていたんです。その反動と、浪人したということが重なって、せっかくだったら自分の好きな事をしよう!と、方向転換しました。プラス、勉強が余り好きではなかったという理由もあります(笑)


★婦木さんにとってデザインとは?

正直、無駄なものだと思います。別に必用なものではないかなと。

福井)と言っていますが、「A4」が結成するきっかけを作ったのは彼です。学生時代、構内の「工房」でよく会っていて、彼がやらないかと僕に声をかけてくれたんです。


菅野)僕達みんな、ずっと「工房」にこもってモノ作っていたので、外の世界を見てみたい、何かしたいという欲求がすごくあったのだと思います。その欲求を一番溜めていたのが、婦木だったんでしょうね。

 

 

 

★婦木さんは一緒にやるなら、彼らだと思って声をかけたのですか?

実は、もともとは違うグループに声をかけていたんです。でも、なかなか話しが進まず行動に移せなかったので、彼らに声をかけたんです。

 

 

★皆さんはクラスの中でも特に仲がよかったのですか?

福井)最初はあまり仲良くなかったですね(笑)みんないつも「工房」にいたので、顔はしょっちゅう合わせていましたが、いつも一緒にいるグループというわけではなかったです。一言二言、話すくらいの関係でした。

 

 

★「A4」のHPはこちらhttp://www.a4craft.com/designofficea4.html
face stamp以外にも、A4の皆さんの作品が見れます!!

 

 

>>7/24に続く
    次回は、デザインオフィス「A4」の皆様のインタビュー第2弾をお届けします。

 

 

 

インタビューを終えて
インテリアライフスタイル展から戻って来たばかりでお疲れなのにも関わらず、皆さん、温かく迎えて下さいました~。取材場所は、神戸市垂水区にある皆さんのオフィスです。近くには海もあってのどかなところです!3人3様の意見が飛び交い、皆さんのやりとりを聞いているだけで楽しい!次回のインタビューではプライベートな質問で、3人それぞれの個性が炸裂です★

取材日:2007年6月11日
様々な分野で活躍する神戸の方にインタビューします! 仕事の事から、人生観、ファションについて等々 「輝く人」の秘密を探ります!
インタビュアー:タカダ サキラ