【VOL.35】アクセサリーブランド「joujou」 川畑すありさん・ひらかさん

 

 

 

他とはちょっと違う、インパクトのあるアクセサリーで人気の「joujou」(ジュジュ)。
オーナーであるお姉さんのすありさん、デザイナーである妹のひらかさんに登場して頂きます!!
前回から4年ぶりのインタビュー。
4年たって変わったこと、変わらないこと、最近のお仕事やライフスタイルについて伺いました。


 

 


★4年ぶりのインタビューですが、この間にファッションの好みは変わりましたか?

 

(すあり 以下S):トレンドに応じて、というのはもちろんありますが、好きなブランドがすごく変わったとか、いきなりすごくカジュアルになったとか、そういうのはないですね。

一部分ハイブランドを入れたりして、カジュアルなんだけど締めるところは締めるおしゃれについては前より意識しています。

(ひらか 以下H):私は全然変わってないです。

 

 

joujouのブログ読者の方は、アクセサリーだけでなく、お二人のコーディネイトも参考にしている女性が多いようですが、特に気を付けていることはありますか?

 

H:私は出来るだけ様々な格好を提案できるようにしようと思っていて、いろいろなテイストに挑戦しています。アイテムによって「こうだろうな」というものより、ひと捻り、ふた捻り加えるようにしています。

デコラティヴなアクセサリーが多いので、どうやってつけるの?という質問を結構頂くので、それで提案を。

S:エレガントなアクセサリーに敢えてTシャツGパンを合わせたり。

ブログでは実際にコーディネイトに使用したものを買える場所を出来るだけ細かく伝えるようにしています。ウェブショップで買ったものならそこにリンクさせたり(利害関係ないんですけど笑)。


 

 

★お買い物は二人一緒に?

 

H:あんまり…。ゆっくり時間を取って、というよりも仕事の途中に買ったり。

S:通販多いよね。ゆっくり見れるので。一緒に住んでいるので「それいいやん」「何届いたん?」みたいなやりとりはあります。

 

 

★私もそれを買えばよかった!ということもあるのでは?

S:先に買ったもん勝ちです(笑)

H:同じようなものを買っても面白くないので、その辺は避けます。

 

 

★お互いを見ていて、仕事に対するアプローチの仕方、ライフスタイルについての変化があったところ(変わっていないところ)について教えてください。

S:以前よりも更に仕事の場が分かれています。
私はマネジメント、経営、プレス、営業。彼女はデザイン。
彼女は結婚を強く意識するようになりましたね。仕事100%というところから、仕事もして、結婚もしたい、子供も欲しいからバランスをとりたい。仕事を続けたいからこそ、いっぱいいっぱいにならないように「もうちょっとこうしてほしい」「こういうふうにしていかない?」と言ってくるようになりました。
商品の作り方、熱意についてはずっと変わらない。すごいな、と思います。

H:物を作るテンションは最初の頃から変わってないです。ずっと。

S:駄目!って時もあるんですよ。ずっと大好きで仕事が楽しい、という状態ばかりではないので。そんな時はお互いがお互いを支えるかな。

 

 

★調子が悪い時というのは見ていて分かりますか?

HS(二人同時に):もろに(笑)

S:「もうだめやー!」と言います。彼女は今まで言わなかったんですけど。でも、言うようになってきましたね。

 

 

★何か心境の変化があったのですか?

H:(すありさんが)すごくぶつけてきてたので、我慢するのが嫌になってきた(笑)
弱音も吐いてみよう、と。本当に苦しい時、(これまでは)ひとりで考えてたんです。例えば、ちょっとスランプ気味かもしれない、という時も全部抱えてた。それを少しは言うようになりました。

 

 

★頼られるようになってどうですか?

S:いやですねえ(笑)
ひらかの不安感というのが連動しちゃうので、あまり良いことではないんです。だけど、それは人間なので仕方のないこと。自分も味わった経験があることなので「こうしたら?」とか「大丈夫だよ」とか…
その程度の助言しか出来ない。落ちる時は落ちますからね。

H:言うだけで、常に仕事のことはずっと考えていて、投げ出すことはないです。言いたいだけなんです。「言うようになった」というだけで。そうしないとストレスで大変なことになるので。

S:そういう時は母が介入してきますね。たまに頓珍漢なことも言うんですけど(笑)

 

 

★お母様と仕事のお話をされることがあるのですね。

S:三姉妹みたいなものです。
母も経営者なので、社長としてお互い頼り合っています。

 

 

★以前のインタビューでは、(joujouを)やめようかと悩んだおふたりにお母様からアドバイスがあったというエピソードを紹介して頂きましたね。

S:今なら「あんた、家事出来へんのに仕事せんと何すんの!」て言われますよ。「いい加減にしなさい!」って(笑)


 

 

★毎日お忙しいと思いますが、ある1日(神戸にいる時)のスケジュールを教えてください。

H:出社前にふたりでミーティング。仕事関係のメールをチェックします。
撮影のコーディネイトや準備も朝のうちにします。12時頃に出社します。
出来上がったもの(商品)の確認、メールのチェック。その他の確認をしていくんですが、それで終わりじゃないので(商品の)修正して。
そのあと週に2~3回は業者の方との打合せが入ります。
今シーズンと来春、同時に進行している時期なのですごく長い時間かかります。これがしんどいです。
でも負けたら駄目なので。

 

★負けたら駄目、とは?

H:(業者側が)したくないことがある。でもこちらは良いものを作るために(業者側に)やってもらいたい。その調整が年々難しくなってきています。納期のこともあるので、すごくぶつかり合って、大変なんですよ。その打合せの後はかなり疲れてしまいます。
あとは、やらなくちゃいけないデッサンを一番集中してやる時間かな。夕方ぐらいからは、ゆっくりして仕事をして。
コーディネイトをして、写真を撮って、ブログを更新して。
「今日はこれでいいか」と思ってから帰りますね。
朝は確認から始まり、打合せで、クールダウンして…という感じです。
 
S:朝はモーニングミーティング。12時に出社してメールチェック。それぞれの仕事の確認ですね。営業、プレスから事務に至るまで。そこから話が膨らんじゃったら何時間でもそれについて喋ります。週に2回はミーティングが入りますね。ミーティング資料の確認とか…スタッフが実務はやってくれているので最後の確認作業ですね。
日によってめちゃくちゃ違うんです。商品発売の日もありますし、会議の日もありますし、忙しい日と暇な日の差が激しくて…
雑務が終わると、途中ランチも挟んで…。
だいたいミーティングは18時から始まります。長い時は2時間、それを全て仕切って。
そこからブログの更新ですね。

 

 

★以前は金曜日までに仕事を終わらせて、土・日曜日は完全に休みにするという話でしたが、現在はどうですか?

H:日曜日や休みの日の、仕事をする数時間を取るようになりました。その方が集中できるんです。事務所だと(スタッフの)人数も増えてきたことで確認事項に追われてしまうので。ゆっくり物事を考える時間を休日に。
 
S:休日、雑誌やブログを見ていても何かしら仕事のことを考えてますね。常にアンテナを張ってる感じで。

 

 

★デザインはどのように生まれてくるものですか?

H:ぱっと思い浮かぶことの方が多いです。
トレンドのものを取り入れて、それをどうすればjoujouらしくなるか?とアレンジしていくこともありますし、全く何もないところから作ることもあります。スタンダードなデザインが増えていっているので、それを新しく捻ったり。いろんなパターンがあります。

 

 

★デザインをする時にインスパイアされる場所や空間はありますか?

H:特にどこが、というのはないです。
ただ、インテリアショップに行くと、何かしら「いいな」「どうやって出来るんだろう」と思ったりします。オブジェひとつとっても、光の加減で違うように見える。
雑誌をぱらぱらとめくっていると、一瞬、写真とは違うように見えることがあります。
お花の綺麗な色とか……全てがアクセサリーに見える時があるんです。アクセサリーにしようとしているんじゃなく、アクセサリーに見える。
そういう時は調子が良くてどんどんアイデアが浮かびますね。

 

 

★デザインは出来上がりを(すありさんに)見せるのですか?途中相談することもありますか?

H:出来上がりです。相談はしないですね。完成したもので「この中でどれがいい?」というのはあります。
 
S:それに対して売れるかどうか判断するのは私の役目なんです。「今はそういう雰囲気じゃない」とか商品の価格のことをアドバイスしたり、とか。
何でもデザインしてそれが売れる、という時代ではないので。
バランスと言うのでしょうか、商品が出来上がってきて、その組み換えとかアレンジはしますね。


 

 

★神戸ポートタワーミネラルウォーター“nunobiki no mizu”とのコラボ商品が発売されるそうですが、経緯を教えてください。

S:もともと知り合いだった坂野さん(神戸ポートタワーミネラルウォータ“nunobiki no mizu”発売元 株式会社ARIGATOCHAN代表)が、神戸を活性化したいと言っているのは聞いていました。
私たちは全国区で(商品を)販売しているつもりだったし、主要部分(営業・プレス等)は東京にあるので、特に神戸を意識したことはなかったんです。
ただ、神戸発祥ということで『神戸の~』といったプロジェクトに声をかけて頂く機会がすごく多くて。
最初の頃はそれが嫌でした。嫌、というか、私たちは神戸に特化したものじゃない、と。
 
H:逆に(神戸というところを)隠していたり。

S:でもやっぱり、地元神戸から始まって、地元の会員数も多い。「神戸っておしゃれなんだ」と、思うようになって、愛着が湧くようになりました。
震災以降、地域の活性化について見直しがされるようになって、「お土産を作りたい」と思ったんです。
神戸に来てもらって、神戸を楽しんでもらいたい、と。
坂野さんが既に素敵なお水を作っていらして、
そこからコラボしようという話になり、お水の(ボトルに付ける)チェーンを
手掛けることになりました。
いきなり私たちがお土産を作るんじゃなく、もともとあったものなので入りやすかった。
良い出会いだったと思います。
もっと神戸をおしゃれにしてほしい。もっと出来ることがあると思う。
せっかく神戸には「おしゃれ」というイメージがあるので、
私たちも徐々に貢献出来ればいいなと思います。

 

 

★デザインで気を付けたところは?

H:(デザインを手がけた)チェーンはレザーの赤いテープにハートがついているものですが、意味があって可愛いもの。そこに一番気をつけました。
(※神戸市のマークがモチーフに使用されている)


 

 

★今後のjoujouが目指していくものは?

S:ないんですよ。ある程度(目指していたものが)出来てしまったところがあって。
現状維持が一番難しい。それに対して根気よく動いていかなくちゃいけないですから。楽して出来るわけじゃない、何かしら新しいことをしないと維持も出来ない。
今、わりと良い感じで運営出来ているので、そのまま、ではなく、求められていることを、自分たちの筋を一本通しながらアレンジしていきたいです。
それが何になるのかは分からないです。だけど、何になってもいいんです。
敏感にキャッチして動いていきたいです。

H:具体的にはないんですが…お客様は私たちに対してではなくjoujouのアクセサリーに対してついてきてくれている、イベントで並んで頂けるのを見ると特にそれを強く感じます。
だから、初心を忘れず一生懸命に。それは、ずっと目標にしています。
それと、アクセサリーだけのShowをしたいですね。以前見たのは、全身ヌーディなレオタードを着てアクセサリーをつけたモデルさんがランウェイを歩くというもの。ああいうの、やってみたいです。

S:じゃあ、それ! それを目指そう(笑)

 

アクセサリーブランド「joujou」川畑すありさん・ひらかさんのインタビューはVol.2に続きます。

 

joujouのアクセサリーはjoujouのサイト、セレクトショップで購入出来ます。
詳しくはサイトをご覧ください。
joujou公式サイト http://www.jou-jou.com/

 


 

 

取材を終えて

撮影用に「これにしようかな?」「こっちがいいんじゃない?」とアクセサリーを選ぶおふたり。インタビュー中もテンポの良いやりとりで、まるで親友のような雰囲気。

いざお仕事の話題になると途端にスイッチが切り替わり、デザイナー、オーナーとして神戸から常に新しいものを発信しようとする凛とした姿に。働く女性としてお手本にしたい要素があちこちに散りばめられていました。

次回は、お仕事のことに加えて、おふたりのストレス解消法などに迫ります。お楽しみに!

 

取材日2011年8月23日

インタビュアー:タケスエミキ

神戸生まれ、神戸育ち。

大好きなこの街を東奔西走。

新たな出会いに感謝しつつ、街の声、人の声をここからお伝えします。