【VOL.26】セレクトショップ「blume*」代表 霜下賢一朗さん

 

 

「明るくてプラス思考。何事にも動じず、悩みを相談しても最後には大丈夫だって安心できます」と語るのは、霜下さんのセレクトショップ「blume*(ブルーム)店長・鈴木智子さん。持ち前のサービス精神&ガッツで人を楽しませつつチャレンジを続けるシモケンさんのプライベートにも迫ります。

 

 

★DJになられたきっかけは?

去年の夏、東京へ遊びに行ったとき、新木場にある「ageHa(アゲハ)」で大きいパーティーがあるからと誘われて。それが「GOLDEN(ゴールデン)」というイベント。ハウスのDJの大御所・大沢伸一さんがメインDJのイベントだったのですが、そのプレイを見てびっくり。
それまでクラブは踊って飲んで楽しむために行く場所で、DJは音響係というイメージだったんですね。でも何千人もが大沢さんに向かってワーッ!とやっているのをみて、すごい俺もやってみたい!と。エレクトロというジャンルですけどロックテイストも入ってて、格好ええなあ~と衝撃でした。

 

 

 

★それまでDJ経験というのは…。

全くなかったんです。たまたま2カ月くらい前、「STUDIO APARTMENT(スタジオアパートメント)」の森田(昌典)くんと知り合って神戸コレクション2008S/S上海公演でblume*×STUDIOAPARTMENTでショーに出展したり、後輩にDJがいたりで、周りに人材がいたので、教えて~と。「どんな機械買ったらええ?」から始まって(笑)。
北野クラブSola社長の浅木(雄三)さんが、学生のパーティーやるからDJどう?と誘ってくれたのが最初。例の大沢さんともツテがあって知り合えて、時間が経つにつれ打ち解けました。京都の「WORLD(ワールド)」でやるとき前座でやってみる?と声かけてもらって、今に至ってます。年も年なんでね(笑)、回り道はしちゃいかんと。
「GOLDEN」という名前も、最初に行ったイベントから大沢さんが命名してくれたんです。DJシモケンじゃダサイだろ、いうことで(笑)。


 

 

★短期間でデビューですね。その後どのくらいDJされたんですか。

数え切れないくらい。去年10月に岡本の「STORK.(ストーク)」がクラブとしてリニューアルオープンした初回からさせてもらって、それ以来、月1~2回はやってます。ほかにも「troopcafe(トゥループカフェ)」や京都の「WORLD」とか。どちらも代表が同じ年なんです。

 

 

★それまでに築き上げてきた人脈が大きいですね。

周りの友達にすごく恵まれてますね。それが僕の財産だと思ってます。
あとファッションショーとクラブイベントを合体させた「blume* night(ブルームナイト)」というイベントを開いてますが、始めたころはまだ神戸コレクションもない時期で、ショーやってドンちゃん騒ぎやろうと企画しました。遊びの中からお客さんも増えていくやろうと。
そのとき周りもお店をやったり起業したりという人も増えてきたんで、巻き込んでやろう、企業をつけたりどこか頼るのではなく自分たちでやろうと。2002年の1回目が御影の「蘇州園」、2回目がクルーズ客船の「コンチェルト」、終わったあと「上屋劇場」で格闘技の試合やったりとか…。そして去年、3回目を「北野クラブSola」でやりました。
来年はブルーム10周年なので、何かしたいと思ってます。時期は春、神戸コレクションが終わったあとで。ファッションウイークとからんでできればいいですね。

 

 

★ジャンルを超えて展開されてますね。

「blume* night」は、ファッションと音楽と僕らの世代のカルチャーをミックスしたイベントですが、やれても年1回。だから別にDJをやって、音楽で遊びにくる人を呼び込みたい。逆にblume*のお客さんにクラブイベントも楽しいよと教えたいですね。そういう思いで、「apple night(アップルナイト)」をオーガナイズしています。クラブというと危なげなイメージもあると思うんですけど、今は単純に音楽を楽しみに来てる人も多い。僕もそれではまったし。
神戸も景気よくないとか言われてるけど、周りもがんばってるから一緒にいいとこプラスしあって、相乗効果あればいいかな。それで神戸が盛り上がっていけたら。

 

 

★周りを巻き込んで上昇気流に!ということですね。

とりあえず自分が楽しみたいんです(笑)。今日より明日が楽しくなるために生きてきたいというか。今日おもろなかったなー、で終わりたくないんですね。だから寝る間を惜しんで遊んでしまう(笑)。
DJ始めてから、また知り合いが増えました。というか「ゴールデンて誰やねん、ポッと出てきて」みたいな(笑)。そういう感じですね。


 

 

★誰からも愛されるという印象ですが、ご自分ではどうしてだと?

うーん、まず寂しがりやなんですね。1人でいるのが嫌なんです。純粋に好きなものが一緒だったら、立場を超えて盛り上がれますよね。
それと基本的に仕事をからませない。遊びのときは名刺を持ち歩いてなくて、よく怒られるんですけど(笑)。でも「遊びに来てんねんから、仕事はええやん」と。楽しくて、結果、仕事がからんだら、それはそれでよし。仕事がベースだと、お互い損得勘定が出てきて本来の自分を隠したりという部分が出てくるから…。それが大きいと思いますね。
働くのはあんまり好きじゃないです(笑)。だからやりたいことやって、それが仕事になったらいいなと。基本コドモですね。打算的に考えられないというか。そうなったらあかんでしょというのはある、年をとればとるほど。


 

 

 

★忙しい毎日ですが、疲れたときのリフレッシュ方法は?

サーフィンですね。サーフィンは自分との戦い。体力的には疲れますけど、自然の中で波にもまれてると、精神状態がフラットになります。ぶち当たってる壁とか考え事もクリアになって、帰りの運転のときにはポジティブになってて、「俺、天才かも」って仕事の電話バーッとしたりとか(笑)。
13年前くらいから通ってる四国の生見海岸というところに行くんですけど、プロサーファーの若い子たちとも仲良くなりました。サーフィンを教えてもらったり、逆に街の遊びを教えてあげたり。ひっぱり上げてやりたい、いろんな世界を見せてあげたいと思いますね。

 

 

★人に楽しみを分けてあげたい、と。

そうですね、それでみんなで楽しみたい。楽しんでもらうことが楽しい。ドМですね(笑)。
サーフショップのライダーもやっているので、スタッフと行ってお客さん対象のサーフィンスクールに参加することもあります。教えてたら、みんなはまっていくんですよね。その気持ちが分かるし「もっとこの先面白くなるんやで」と教えたい。楽しいですね。


 

 

 

★3児のパパだそうですが、家ではどんな感じですか?

またうちの息子娘がかわいいんですよ~(笑)。娘が小4、長男が小1、次男が年中。この子らの成長を見てると面白くて。娘にはこの間のファッションショーでバイオリンを弾いてもらってね、僕がDJをして。ラブラブですよ僕ら(笑)。「最近パパDJ急がしそうやけど寝てる?」とか言われて…、反抗期も来ないと思う(笑)。
奥さんとは高校1年からの付き合いで、だから結婚も早かったんですけど。家族みんな、仲がいいですね。
いつまでもかっこいいパパでいたいってのはあります。娘のことが心配で、あと10年もすると遊びだすじゃないですか、そのときまで遊んでいようと。「シモケンの娘さんか~、手出したらあかんな」と、そのくらい名を馳せておかんと(笑)。
自分もしてたこともあって、息子たちには空手をさせてます。人からやられたときの痛みや礼儀を学んでほしいと思いますね。

 

 

★若い子たちにメッセージを。

もっとオリジナリティーを!
ちょっとメディアに左右されすぎてる印象がありますね。オリジナリティーがあるから素敵な女性になれる。そのためには、いろんなことにチャレンジしてほしい。
今の若い子ってデジタルな世界に生きてますけど、大事なのはメールより電話、実際に会うこと。メールって会話しているようで毎回一方通行。パソコンも広がってるようで遮断されてる。興味を広く、出会いを大切にしてほしいですね。
あとは、アウトドアに生きてほしい。今はインドアでいろいろ楽しめるけど、外に出て感じてほしいことがたくさんあります。最後に、DJ「GOLDEN」をよろしく!(笑)。


 

 

笑顔ちょっと一問一答~後編~

★家族が仲良くいく秘訣は。

スキンシップ。肌と肌のふれあいは大事。ケンカしてもふれあえば波長が合うんじゃないかな。だから僕らいつも一緒にお風呂は入りますよ、家ではみんな裸ですもん(笑)。嫁さんとのスキンシップを子どもの前でも見せるし。だから、たまにケンカしても子どもが取り持ってくれるんです。

 

★出没スポットは。

岡本界隈とDJ現場。岡本では「STORK.」にいることが多いですね。週末になったら「troopcafe」、京都の「WORLD」、大阪もちょこちょこ…、基本DJやってるとこですね。あとは友達がやってる店、そして四国の海。

 

★ファッションのこだわりは。

普通でも一癖ある服。今着てるシャツもそうですが、最近のお気に入りは「Useless(ユースレス)」。実はこれ、大沢さんプロデュース。さりげなく見えて、こだわっている。本当にいいと思えるから、店に置いています。格好よく、どこにでもあるわけじゃない。岡本で店やってること自体、そうだと思うんですよね。わざわざ来てくれるわけだから。

 

ブルーム

住所 神戸市東灘区岡本1-5-14 2F
TEL 078-436-3911
HP http://www.blume-web.com/

 

 

>>終わり
セレクトショップ「blume*」のオーナー霜下 賢一朗さんのインタビューはこれで終わりです。

 


 

 

取材を終えて

人気ショップオーナーであり、DJであり、サーファーであり、3人のパパでもあるシモケンさん。ほかにも活躍されているようで、あちこちの引き出しから、楽しい話がポンポンと飛び出してきそう。話していてパワーをもらいました! 神戸の盛り上げ役として、今後に期待!です。

 

取材日:2008年10月21日

市内在住ライター。暮らしの中で接するあらゆる人の話に、ひっそりと息づく小さな真理。そんな“人生の知恵”に励まされ、癒される毎日です。
インタビュアー:中山 純子