【VOL.26】セレクトショップ「blume*」代表 霜下賢一朗さん No.2

 

 

今回のゲストは、岡本のセレクトショップ「blume*(ブルーム)」のオーナー、霜下賢一朗さん。「シモケン」の愛称で、神戸の若い人たちから親しまれている“兄貴”的存在です。昨年(2007年)にはDJ「GOLDEN(ゴールデン)」としてクラブシーンに鮮烈デビューも果たしました。

 

 

★「blume*(ブルーム)」を始めた経緯は?

高校を卒業して友達5人くらいでサーフィンを始めたのがきっかけで、大学時代、サーフィンやるためにアメリカに1年留学したんですね。20歳のころ、12~13年くらい前です。

もともと洋服好きだったんで、向こうでセレクトショップにもよく行きました。それまでも服は海外旅行のときに買いだめしてたんです。
あの雰囲気…、日本の「いらっしゃいませ~」みたいな感じではなく、フランクだけど置いているものはいいという世界観に憧れたというか。

最後にハワイに3カ月いたんですけど「アロハラグ」というセレクトショップをやってる人が大阪出身で、相談相手になってくれました。「僕もこんなお店やりたいねんけど」と聞いたりして。

卒業後は実家の試験管メーカーに入社しないといけない、
でもその前にサーフィンを続けたかった。
それなら「自分で仕事つくったらええんや」と、今から9年前、大学在学中の春に
店をオープンしたんです。


 

 

 

★その場所に岡本を選ばれたのは?

小さいころから岡本の街で育っていたので、やるならココだと。

三宮は店多いし、何も分かってない僕がやるのは難しい、でも岡本だったらよく知っている。
セレクトショップは「PROFILE(プロフィール)」さんくらいしかなかったですし。
甲南女子や甲南大学が近くで自分も現役大学生だったし「いけるんちゃうか」と。

当時インポートのニューブランドの人気が出だしたころだったんですね。そういうセレクトショップをやろうと決めました。

 

★街や人を知っているというのは強みでしたね。

そうすぐにうまくいかないですけどね。
お店番やりながら試験勉強したり、前の年に結婚して子どもも生まれたころだったんで、
赤ちゃん置いて接客したり(笑)。
セレクトショップ自体になじみはあったけど、仕事や修行はしてない。レジや接客さえしたことなかったんで、1年間は毎日勉強という感じでしたね。
当時の店はもう少し北にあったんですけど、アルバイト雇っても教えることもなくて、
逆に「どうしたらええ?」という感じ。泣かず飛ばずで、ボウズの日も当たり前。全く売れなくて、もう閉店せな…と言う状態で、人生で初めての挫折を味わいましたね。

 

 

 

★どうやって巻き返したんですか?

今の店がある場所はもともと、学生時代からよく来ていたレストランだったんです。そこのおばちゃんが店やめるから移っておいでと言ってくれた。でも無理やな、ということで断りに来たんです。

でもちょうどお昼時、窓の外の街を行く人を見てたら「ここやったらうまくいくわ」とピン!ときて。それで気持ちを切り替えました。

たまたま前の店で買ってくれたお客さんがJJのスナップに出たり、その前にも僕の結婚式のパーティースナップがJJに載ったこともあって、僕の名前を知ったJJのライターさんが興味持ってくれたんです。うまいこと話聞いてもらえて、オープン翌月くらいにJJにもポーンと載って。
それがいいきっかけになりましたね。読者モデルの子が紹介してくれたりもして、順調に売り上げが伸びました。

 

 

★考えて悩むというより、いつも即断即決ですね。

その場の勢いだけで決めるのではなく、普段から考えているんですけど。
悩んでいる時間がもったいない。ゴールにたどり着くのに悩むのではなく、
まず行動してみる。それは遊びながらも考えてますね。
根本を言えばサーフィンしてなければ、店もやってない。楽しんできたことが道になりました。サーフィンは今もしていて、全国大会の兵庫県代表には選ばれています。

 

 

★ショップのセレクトはどのように?

店長とスタッフ全員でやってます。
僕も展示会は一緒に行ってモノは見ますけど、まずみんなにピックアップしてもらう。助言はするけど、僕分かんないんですよね、今の若い子のファッションとなると。やっぱり会社が用意したものより、売ってる子たちが着たいものを売るのがいい。

僕自身1人でやってたときに痛感したのが、本当に自分がいいと思ったものはお客さんに本気で勧められるんですよね、押し売りでなしに。それをホンマにお客さんが喜んでくれたら、なおうれしい。それがセレクトショップの一番楽しいとこだと思うんです。
オリジナルも自分たちが本当に着たいものを作ろうと。それは店始めたときからのコンセプトです。今はインポート、ドメスティック、オリジナルを置いてますが、基本的にはスタッフの子たちに任せてます。


 

 

 

★お店の将来の展望は。

昔は多店舗展開したいと思うこともあったけど、2~3年前からここだけでいいと思うようになりました。いずれ娘に継がせたいと思っていて、娘も今からがんばる気になっています。

こんなことがありました。娘が幼稚園を卒業するころ、経営やスタッフの悩みで
しんどい時期があったんですけど、娘は見てたんでしょうね。

卒園アルバムに「ブルームのお店やさんになりたい」って書いてあったんですよ。
それを見た瞬間、絶対やめられへんと。

多店舗展開すればするほど本質からそれていくし、これからもずっとこの店にこだわって続けたいですね。ここに来てたら間違いない、と思ってもらえる店でありたい。いずれ最初の頃のお客さんが子どもと一緒に来れる日が来るんじゃないかと思います。


 

 

笑顔ちょっと一問一答~前編~

★格好いいと思う男性像は。

極めている人。
例えば僕ギターしてたこともあって、山崎まさよしが好きなんですけど、あの人のすごいところはギターめちゃくちゃうまいのに「うまいやろ」という顔は全くしない。そういうのに憧れはあります。

 

★好きな女性のタイプは。

やさしい人、人の話が聞ける人。
僕、話聞いてほしい人なんで(笑)。でも女の子は大好き、それは嫁さんも知ってます(笑)。例えば幼稚園のお母さんが集まってる中、ポンと入っても普通にできる。女の人のほうが身構えずにすみますね。

 

★好きな言葉は。

出会いは一瞬、つきあい一生。
リクルートの女の子が仕事の後にくれたハガキに書いてあったんですけど。その一瞬をどうするかは人それぞれ。俳優の弓削(智久)くんとで会ったときにそう思ったんです。俳優さんって有名人だし、すぐ打ち解けるとは思ってなかったんですけど、ひょんなことから2度目には仲良くなって、この言葉を贈りました。

 

 

ウィンクインフォメーションウィンク

11月2日22時~、岡本「STORK.(ストーク)」でシモケンさんプロデュース
「apple night(アップルナイト)」開催。DJ GOLDENはもちろん、
いしだ壱世さんも登場!
女の子は入場無料の人気イベントです。

 

 

>>>続く
11/4も引き続き、セレクトショップ「blume*」のオーナー霜下 賢一朗さんのインタビューをお届けします。

 


 

 

インタビューブレイク

「僕自分ですごいと思うとこは、瞬発力と集中力。結構自身あります」という言葉どおり、思い立ったら実行、の人。会ったら元気になれる…、それが人気の秘密では。人生を楽しんでいる様子が、輝いていました!

 

取材日:2008年10月21日

市内在住ライター。暮らしの中で接するあらゆる人の話に、ひっそりと息づく小さな真理。そんな“人生の知恵”に励まされ、癒される毎日です。
インタビュアー:中山 純子